近年のデジタル感あるクローネンバーグ作品の絵は、他の監督にはない落ち着いた気品みたいな印象を受けますね。そんな絵面なのに、ユングがやっぱスパンキングやっちゃってる、懲りてないダメさってとこで内面は生々しい。そのギャップが最近のデジタル作品に程度の差こそあれ共通している気がします。コズモポリスはそこから脱却しキッチリしてましたが。果たしてこの友愛は神経症的なものなのか。単に愛と語るには舞台が整っているので、穿った見方になりますね。クローネンバーグ永遠のテーマという意味では、本作は最もたるものかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2015年3月25日
- 読了日 : 2015年3月25日
- 本棚登録日 : 2015年3月25日
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