読んだきっかけ:100円で買った。
かかった時間:7/19-9/24(68日くらい)
解説(帯より):新政府は半蔵が夢見ていたものではなかった。戸長を免職され、神に仕えたいと飛騨の神社の宮司になるが、ここでも溢れる情熱は報われない。木曾に帰り、隠居した彼は仕事もなく、村の子供の教育に熱中する。しかし、夢を失い、失望した彼はしだいに幻覚を見るようになり、遂には座敷牢に監禁されてしまうのだった。小説の完成に7年の歳月を要した藤村最後の長編である。
感想:決してつまらなかったわけではない…といいたいのですが、これだけ読むのに時間がかかったということは、つまらなかったのでしょう。やはり、文学作品は難しいですね。意味の分かりかねる描写もかなりあったし。たくさん本読んでる人じゃないと厳しい一冊でした。
なお、物語は、主人公半蔵から見た明治維新がテーマです。
そのなかで、平田国学(古学)の見地から、王政復古に喜ぶものの、実際の維新政府では古学は頓挫し、まったく違う政治が行われます。そのなかで絶望した主人公の悲劇、、、でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2013年3月31日
- 読了日 : 2011年9月24日
- 本棚登録日 : 2013年3月31日
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