ハムレット (新潮文庫)

  • 新潮社 (1967年9月27日発売)
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本棚登録 : 6039
感想 : 336
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劇作家として有名なシェイクスピアが描く悲劇の1作である。
読み終わって第一に思ったことが、この話は本で読むべきではない。舞台を想定したものであるから、小説に落とし込んだところで、本としての悪いところばかりが見えてきてしまう。
会話文のような形式で話しが進むが、情景描写がほぼ無いため背景や雰囲気が分かりづらい。カッコ書きで多少書いてくれている所もあるが、それもむしろ興ざめしてしまう。
小説としての書き方は置いておいて、話の内容としては正直なところ普通。驚くべき展開も特にないし、まぁ最後に悲劇が生まれる物悲しさが漂うだけにしか思えなかった。逆に言えば悪いと言い切る場面も特には無いが。単純に物足りないだけだ。
舞台で見るとまた印象が変わるのだろう。
本で読むにはお勧めできない1冊。皆の物、舞台に行け。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年9月18日
読了日 : 2016年9月18日
本棚登録日 : 2016年9月18日

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