サリンジャーの9つの短編が発表年代順に並んでいて、彼の変わらない部分と変わっていった部分が感じられておもしろい。後半の作品の方が読みやすいが(特に最後の「エディ」とか)、前半の方が苦い話が多くて好みだ。(最初の「バナナフィッシュ」は端正で読みやすい作品だけれど)。アメリカ中産階級の、若者の、戦争経験者の、それぞれのやるせなさにもがくサリンジャーが浮かび上がってくる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年8月26日
- 読了日 : 2012年8月26日
- 本棚登録日 : 2012年8月26日
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