年老いた父親が認知症と診断されてから亡くなるまでの経緯を描きながら、みずからの生い立ちや親・兄弟・親戚との関係を描き出していく。執筆途中に東日本大震災に被災したため、それが父親が亡くなった後の自分や母親や兄の姿を描く背景に取りいれられているが、それはあくまで背景としてであり、作者が描こうとしているのは、あくまで自分にとっての生家・家族・親族。それにしても主人公の妻ができすぎた人だと思う。そういう人もいるだろうとは思うけれど。主人公と親との関係に読者を集中させるためだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年7月30日
- 読了日 : 2013年7月30日
- 本棚登録日 : 2013年7月30日
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