西洋文化が入ってきた明治維新ごろや、大衆文化が花開いた大正時代には、武士道や日本的な文化が古いものとされ、時代遅れとされてきた。
しかし、昭和に入ってから間もなく、日本文化を取り戻そうという機運が高まったり、ここ最近も武士道や日本文化を見直そうという雰囲気を多々感じる。
本書は、世の中を良くするのも悪くするのも女次第だというほど、男は社会に出て働く一方で、女は妻として母として家を守り、男が何も心配せず仕事ができ、次世代の担い手である子どもをきちんと育てる。土台は全て女である。という理念のもとに記されている。
妻として、母として、働く女性として、己に克つための武士道に共通することは、常に平静として、どんなに辛いときでも笑顔を絶やさないでいること。それでいて凛として冬に咲く梅の花のようであれということ。
女性の社会進出が叫ばれる現代ではあるけど、家を守り、子どもを育てることも、国の行く末を考えれば相当重要な役割だと思う。
選択肢が増え、自分のやりたいことを選べる自由も素晴らしいことだと思うけど、その自由の中にも、日本人が培ってきた精神文化『武士道』を今一度見直すことも大事だと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年11月11日
- 読了日 : 2014年11月11日
- 本棚登録日 : 2014年11月11日
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