誰しも弱みを持っている。それを見せられる人、見せられない人、気づく人、気づかない人がいる。たとえそれがどんな人であっても自分のアイデンティティを確立する為に、誰かに依存する(それは見える形には限らない)。そう思わずにはいられなかった。
依存は、そこに相手への思いやりが多少なりとも存在すると思う。でも寄生はそれがない。一方的に搾取するだけ。自分は相手に何かを与えられているのか。相手にとってプラスになることを生み出せているのか。そんなことを考えてしまう一冊。
しかし・・月子があまりにもいじらしい。「スロウハイツの神様」の環とそっくり。だからこそ最後が少しでもHappyで終わったことがとても嬉しかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・文学
- 感想投稿日 : 2013年1月18日
- 読了日 : 2013年1月18日
- 本棚登録日 : 2013年1月18日
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