何とも言えない雰囲気の動物二匹、でかいのとちびちゃんが描かれている、デカとチビの気持ちのやりとりが、言葉少なによく伝わってくる絵本です。
デカがチビに「すき」と気持ちを伝えます。でもチビは「きらい」と返します。そしてチビは、デカのきらいなところをいくつもいいます。それでもデカは「すき」を伝えつづけているのです。でもあまりにも「きらい」がつづくので、しょんぼりしてあっちに行こうとしたら、チビはやっと本当の気持ち「すき」を伝えられたのです。
「お母さんなんかきらい!」と言うけど、本当は「お母さんだいすき!」。きらいと安心して言えるほど、お母さんは信頼してもらえている。チビも安心してデカに甘えてる。チビのきらいの言葉の後には、だいすきがいっぱいなのが伝わってきます。きらいが並ぶのに、なんだかあったかい気持ちが残る絵本です。
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カテゴリ:
大好きが‘伝わった’の絵本
- 感想投稿日 : 2008年6月2日
- 本棚登録日 : 2008年6月2日
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