仕事優先で人生を考えてきた主人公の父が突然病に倒れた。故郷の広島に帰省したことで、本人だけでなく妻と息子も再生されていく。生きることと絆を考えさせる表題作ほか3篇の短編集。
他人より上の生活を望むことは、何かを犠牲にしなければならない。それが幸せに直結するわけではないが、人間はその努力をしている自分の姿に満足感を得るのだろう。変わり果てた父親からのメッセージがくみ取れるのであれば、主人公のこれからは明るい。
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- 感想投稿日 : 2015年9月23日
- 読了日 : 2015年9月23日
- 本棚登録日 : 2015年9月23日
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