雨のなまえ (光文社文庫 く 19-1)

著者 :
  • 光文社 (2016年8月9日発売)
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希望も夢もなく、ただ一日を費やし成果を求めない日々を送る人たちを描く五編の短編集。
降り続く雨の季節のような鬱屈した気分になる。もどかしさややりきれなさが重くのしかかってくる。こんな感情を呼び起こすのも、窪美澄さんのテクニックのひとつだと思う。特に『ゆきひら』で一気に落ち込ませた後、最終話『あたたかい雨の降水過程』の意外なエンディングに至る過程は見事。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年2月28日
読了日 : 2017年2月24日
本棚登録日 : 2017年2月24日

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