ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年7月1日発売)
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読書録「ローマ人の物語5文庫版」3

著者 塩野七生
出版 新潮社

p170より引用
“敗北とは、敵に敗れるよりも自分自身に敗
れるものなのである。”

目次から抜粋引用
“第二次ポエニ戦役終期
 ポエニ戦役その後
 マケドニア滅亡
 カルタゴ滅亡”

 歴史作家である著者による、歴史に大きな
足跡を残した古代ローマについて記した一冊。
 ハンニバルとスキピオの直接対決からロー
マの地中海制覇まで、史実と著者の主観を交
えて書かれています。

 上記の引用は、マケドニアとローマの戦闘
を記した項での一文。
アレクサンダー大王の子孫たちが、自分たち
のご先祖が編み出した戦い方によって、ロー
マに戦闘で負けたことが描かれています。
目の前の諍いごとばかり追っていては、すぐ
側にあるすばらしいものを見逃してしまうの
かもしれません。
 ハンニバルに勝ち、その後ローマは地中海
を我が物とします。巻末に地図が載っていま
すが、驚くほど広い領域を支配下に置いてい
たのですね。これでもまだ最大範囲になって
いないようですから、歴史に大きく残るのも
当然です。こんなに大きく発展していたのに、
ほんとなんで滅んでしまうのでしょう?

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行
感想投稿日 : 2016年6月18日
読了日 : 2016年6月18日
本棚登録日 : 2016年6月18日

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