ノーベル賞受賞者の精子バンク: 天才の遺伝子は天才を生んだか (ハヤカワ文庫 NF 330)

  • 早川書房 (2007年11月1日発売)
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読書録「ノーベル賞受賞者の精子バンク」2

著者 デイヴィッド・プロッツ
訳 酒井泰介
出版 早川書房

p410より引用
“彼の一番のお気に入りで数学の神童だった
ドロンはしかし、自然科学を拒み、人間の精
神性という何よりもソフトな学問を選ん
だ。”

目次から抜粋引用
“天才づくり
 精子探偵
 のら犬一家
 それでもやっぱり父は父
 天才精子バンクの最後”

 天才の精子バンクと、それらに関わった人
達を追い求めたノンフィクション。
同社単行本『ジーニアス・ファクトリー
「ノーベル賞受賞者精子バンク」の奇妙な物
語』改題文庫版。
 天才精子バンクと優生学の関わりから実際
に生きている提供精子から生まれた人物への
インタビューまで、粘り強い取材を元に書か
れています。

 上記の引用は、精子提供で生まれた子供の
その後について書かれた部分での一文。
今現在は、遺伝で多くの大きなことが決まる
との説のほうが強いらしいですが、遺伝で決
まっている通りに人が生きようとするかは
疑問です。
 自分に見切りをつけた分、子供に期待しす
ぎると、あまり良いこともなさそうですね。
なるようにしかならないとしか、言えないの
かも知れません。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: た行
感想投稿日 : 2017年2月10日
読了日 : 2017年2月10日
本棚登録日 : 2017年2月10日

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