封印の獣と偽りの氷姫 (扶桑社ロマンス)

  • 扶桑社 (2012年6月30日発売)
4.00
  • (5)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 7
5

毎回出版される度に、楽しみにしている「サイ=チェンジリングシリーズ」の第五弾。
豹チェンジリング(豹に変身する種族)なのに、生まれつき豹に変身出来ないドリアンとMサイ(医療超能力者)のアシャヤが主人公。

とても面白くて読み応えがあった。

このシリーズは、カテゴリー的にはロマンス小説なのだけれど、SFの世界観が根幹にあるので、ラブシーンが嫌でないというSF好きなひとならば、男女問わず、楽しめると思う。

精神的絆と生命の絆が物理的に存在していて、夫々がリンクしているという設定は、とてもユニークで、作者の着眼点は素晴らしい。

ナリーニ・シンは、家族や伴侶の結びつきを書かせたら、ピカイチの作者だ。

感動的なラストが用意されていて、ファンとしては、とても嬉しい。

次巻も翻訳本が出ますように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月8日
読了日 : 2013年1月8日
本棚登録日 : 2012年12月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする