アンダーワールド 上

  • 新潮社 (2002年6月1日発売)
3.43
  • (6)
  • (3)
  • (19)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 121
感想 : 7
2

戦後アメリカ政治の、社会の、光と影をの断面を、多くのエピソードを配置をして描く。

・・・のだが、個々のエピソードの集積から、どのような全体像が浮かび上がるのか結局掴み切れず。
これだけ長大な作品を読んだにしては、何も残らなかった。

ただ、目の前を情景と人物が通り過ぎて行っただけだった。
戦後アメリカの社会状況について、いくばくかの知識を持ち合わせているだけで大分違っただろう。そうでないと、イメージが膨らむ前に次から次へと場面が流れて行ってしまう。

この著者のもう少し短めの長編か中編を読んで、特性を掴んでから挑戦した方がよかったかもしれない。
とりあえず現状では面白さも目新しさも感じなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アメリカ・カナダ文学
感想投稿日 : 2011年5月1日
読了日 : 2011年4月30日
本棚登録日 : 2011年5月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする