戦後アメリカ政治の、社会の、光と影をの断面を、多くのエピソードを配置をして描く。
・・・のだが、個々のエピソードの集積から、どのような全体像が浮かび上がるのか結局掴み切れず。
これだけ長大な作品を読んだにしては、何も残らなかった。
ただ、目の前を情景と人物が通り過ぎて行っただけだった。
戦後アメリカの社会状況について、いくばくかの知識を持ち合わせているだけで大分違っただろう。そうでないと、イメージが膨らむ前に次から次へと場面が流れて行ってしまう。
この著者のもう少し短めの長編か中編を読んで、特性を掴んでから挑戦した方がよかったかもしれない。
とりあえず現状では面白さも目新しさも感じなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アメリカ・カナダ文学
- 感想投稿日 : 2011年5月1日
- 読了日 : 2011年4月30日
- 本棚登録日 : 2011年5月1日
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