関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年1月10日発売)
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本棚登録 : 95
感想 : 13
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関ヶ原合戦時の大名配置図やら合戦後の領地の増減、大名配置図などの資料が豊富ないい本です。私みたいな初心者からそれなりに知識のある人まで楽しめるんじゃないかな。

個人的には地元の変遷がすごく面白かったです。
佐竹義宣は常陸水戸54万石が出羽秋田30万石に減封・所替になったのですが、他にも『南総里見八犬伝』でおなじみの里見家が常陸鹿島→安房館山、武田信吉が下総佐倉→常陸水戸、秋田実季が出羽秋田→常陸宍戸と存外に関ヶ原合戦の余波を受けていました。
佐竹義宣は石田光成と親交も深かったらしく、豊臣七将の光成襲撃事件の際に光成を助けて大坂を脱出させたとか、常陸の佐竹領の太閤検地の検地奉行は石田光成だったとか。知らなかった!
ほんとにこのお値段でこの内容はお得すぎます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2012年2月28日
読了日 : 2012年2月28日
本棚登録日 : 2012年2月28日

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