ローマ人の物語 (22) 危機と克服(中) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2005年9月28日発売)
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感想 : 76
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20111217読了。

ヴェスパシアヌスの皇帝の期間の話。
ローマ帝国初の騎士階級出身の皇帝。

この巻で参考になったのは下記。

■確定事項を抑えること。不確定事項はあとにまわす。
戦争でいうと兵器や兵、兵糧の確保など確定事項を大事にし
精神力といった不確定事項はあとにまわすこと。

■明言しないフィルター効果
食料給付などの福祉を強くすると、その本当に必要でなくとも支援に甘んじる人が生じる。
しかし、福祉をしないわけにもいかない。
そのために、見えないフィルターを作った。
例えば、食料無料給付の恩恵をうけるためには、街中の長蛇の列に並ぶ必要があるようにした。
長蛇の列に並ぶことによって「長時間の浪費」や「街中で並ぶことにより羞恥心を感じさせる」といった効果によって、不必要な人が受益することを防いだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年12月17日
読了日 : 2011年12月17日
本棚登録日 : 2011年12月17日

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