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私はなぜ「中国」を捨てたのか (WAC BUNKO)についてのやまちゃんさんのレビュー


僕の中にある世界»

本は語学、アイヌ、沖縄関係などがメイン。この本棚(ラック)にある本やDVD、CDはすべて自己所蔵のものです。

レビュー by やまちゃんさん

中国社会・歴史・文化   読み終わった  読了日 : 2011年08月04日  3  登録日: 2011年08月09日

毛沢東共産党と中華人民共和国に失望し日本人になることを選んだ元・中国人の著者による中国痛烈批判本。
内容は、1949年に誕生した中華人民共和国が現在まで推し進めている体制をとにかくこっ酷いまでにこき下ろしている。
反面、日本に対しては、生まれたときから日本人である我々よりも“愛日本主義者”としての主張を繰り広げていて、そこまで美化された日本というものに読んでいるこちらがやや恥ずかしくなってくるのは何故だろうか(笑)
日本を褒めちぎられるのは嬉しいことだが、そういった美談はどんな内容であれ話半分で聞いておくのが良い。中国についての記述においても多少は冷静な目で判断する必要があるかもしれない。著者が実際に経験してきたことを素直に書いているのだろうが、そこには多分に感情的な部分も含まれていないとは言えないからだ。

個人としては、中国が歩んできた歴史や、中国人が作り出した文化に対しては最大限の敬意を払っているつもりだが、著者同様に1949年以降の中華人民共和国・中国共産党による自己文化破壊の文化大革命や周辺諸国への恫喝外交政策、拡張主義、ひいては愛国主義という大義名分の名において国内の不満を日本に向けようとする責任転嫁政策には断固反対するし否定されなければならない。
そういった意味ではいわゆる中国国民も被害者だということは忘れないでおきたい。
“中国”とは本来このような国ではないはずだが、現在の中国共産党が政権を握ったまま“中華人民共和国”が世界をリードしようとする日が来ればそれは世界平和秩序瓦解の序章が幕を開けるのと同じようなものだろう。 レビュー登録日 : 2011年08月09日


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