174p:動(どう)もすれば→動(やや)もすれば
358p 同じ
176p:依樣葫蘆
・依樣畫葫蘆の略。模倣するばかりで,創見がない。
宋・魏泰『東軒筆錄』卷一:「頗聞翰林草制,皆檢前人舊本,改換詞語,此乃俗所謂依樣畫葫蘆耳,何宣力之有」。樣に依りて葫蘆を画く。「照葫蘆畫瓢」「依本畫葫蘆」。
195p:中夜便ち起き,手の舞ひ足の蹈むことを覚ず……
「天地は活発に活動している」というのにはたと思い当たってがばっと起きあがり,足が地につかず,宙に舞っているような思いがした。
・原文はみていないが,漢文だったらたぶん,「不覺手舞足蹈」なのだろう。
『孟子』離婁上:「不知足之蹈之,手之舞之。」
とてもうれしいさま。
趙注:「樂生之至,安可已也,豈能自覺足蹈節手舞曲哉。」
『傳習錄』卷上・徐愛の末「諸如此類,始皆落落難合。其後思之 既久,不覺手舞足蹈」。
うれしくて,おもわず小躍りした。
316p:上(うえ)大名ヨリ下(した)小身ノ諸士ニ至ル迄(まで)
江戸時代の人は,おおかた「かみ」「しも」と読んだと思う。
327p:腰腹は杯圏の如く:
「杯圏」は,桮棬に同じ。薄い板を湾曲させてつくったさかづき。「杯棬」とも書く。『孟子』告子上:「性猶杞柳也,義猶桮棬也。以人性為仁義,猶以杞柳為桮棬。」
おそらく,お偉方の前で,一日中,腰を曲げ頭を下げている状態をいうのであろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
江戸時代
- 感想投稿日 : 2014年7月23日
- 読了日 : 2014年7月25日
- 本棚登録日 : 2014年7月23日
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