ホーキング、宇宙と人間を語る

  • エクスナレッジ (2010年12月16日発売)
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感想 : 56
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http://tocana.jp/2016/01/post_8639_entry.html
あと100年で人類は滅ぶらしい。
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・M理論によると、私たちの宇宙は唯一の宇宙ではありません。M理論は、多くの宇宙が無から創生されたと予言します。宇宙の創生には超自然的な存在である神の介入を何ら必要としません。むしろ、無数の宇宙が物理法則から自然に生まれるのです。科学は無数の宇宙が自然に生まれるということを予言しています。
それぞれの宇宙は多くの歴史を持ち、宇宙創生から長い時間が経った現在のような時刻において、いろいろな状態が多数あるのです。もっともほとんどの状態は、私たちが住む宇宙とまったく異なり、どんな生物の存在にも適さないでしょう。
・私たちのような生物が存在を許される宇宙は、きわめてわずかしか存在しないでしょう。つまり、私たちの今住んでいる宇宙は無数に存在する宇宙の中でも私たちの存在を偶然許すような宇宙、ということになります。言うなれば、私たちの存在がこの宇宙を選択したのです。私たちは、宇宙スケールではちっぽけで取るに足らない存在ですが、このうように考えると、ある意味で創造主は私たち自身なのだということもできるのです。
・イギリスの偉大な哲学者デイヴィッド・ヒューム「私たちは現実が本当に存在していることを信じるに足る、道理にかなった理由を持たないが、それでも私たち現実が真実であると思って行動する以外に選択肢がない」
・一見すると奇跡的に見える生物のデザインが、崇高なる存在の介在なしにどのように可能になるかをダーウィンやウォレスが説明したのと同じように、マルチバースの概念は、私たちのために宇宙を生み出した善意ある創造主の存在を必要とせずに、物理法則に微調整があることを説明できるのです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宇宙
感想投稿日 : 2017年7月14日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年11月11日

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