Breakfast at Tiffany's (Vintage International)

著者 :
  • Vintage (2008年9月16日発売)
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本棚登録 : 60
感想 : 5
4

ニューヨークで作家になるために頑張っている語り手が同じアパートに住むHolly Golightlyをめぐる話を書いたノヴェラ。他に短編3作が入っている。カポーティは数年前読んだIn Cold Blood以来だが、この人の文章は切れが良いと思う。そして長い文章でもわかりやすい。Hollyの登場シーンで彼女の清潔さを表現するところなど秀逸である。収録作品は、どれもある程度切ない。そして、このGolightlyという苗字がいい。Lightly come, lightly goから来ているのか。映画も見てみたい。

私の手元にあるのは、オードリー・ヘップバーンがティファニーで朝食を取っているシーンの表紙だ。このあまりにも有名な映画のせいでHolly=Audreyとなってしまっているのだが、映画はどうやら原作に忠実というわけではないらしい。さらにカポーティはマリリン・モンローをHollyにと願っていたらしい。これは原作のHollyのイメージを掴む上で重要だよね。
ナイス!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Classic
感想投稿日 : 2016年4月8日
読了日 : 2016年4月8日
本棚登録日 : 2016年4月3日

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