相沢雄二の本棚»
とりあえず、読んだ本を片っ端から並べてみました。
レビュー by 相沢雄二さん
あらすじ
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学校の帰りに気分が悪くなった15歳のミヒャエルは、母親のような年の女性ハンナに介抱してもらい、それがきっかけで恋に落ちる。そして彼女の求めに応じて本を朗読して聞かせるようになる。ところがある日、一言の説明もなしに彼女は突然、失踪してしまう。彼女が隠していたいまわしい秘密とは何だったのか……。
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時は1960年代(?)70年代(?)。場所はドイツ。15歳の少年ミヒャエルと36歳のハンナの恋。
二人はふとしたことから知り合い、いつしかお互いにのめり込んでいく。それは、後先を考えないその時限りの恋かも知れないが、お互いに先のことなどは考えていない。ハンナが次第にミヒャエルとの逢瀬に対して刹那的なものを感じ、追い詰められていくようだ。
そんな中、ハンナが突然ミヒャエルの前から姿を消す。それから数年。ミヒャエルはある場所でハンナと再会する…。
二人が逢瀬を重ねているときに、ミヒャエルが偶然ハンナに本を読んで聞かせてあげたところ、ハンナはとても喜んで、もっといろいろな本を読んで欲しいと頼む。また、あるときは、ミヒャエルが残したメモに気づかず、ミヒャエルがどこかに行ってしまったのではないかと恐れ、激怒するハンナ。二人の頼りない関係を象徴している出来事のようにも思えるが、根はもっと深いものだった。
ハンナが示したかったもの、あるいは知られたくなかったもの、この二つはあまりにも隔たりがあり、そうまでして秘密を守ろうとしたその奥底には何があったのか、は知る由もない。自尊心やプライド、劣等感など、いろいろな要素があったのだろうが、この「時代」、というのも大きなファクターだろう。
二人の恋物語とその結末は、村上春樹の『ノルウェイの森』を思い出させた。静かに、そして悲しく切ない恋物語だ。
レビュー登録日 : 2010年04月22日
引用
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