狐闇 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2005年5月13日発売)
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本棚登録 : 600
感想 : 65
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旗師宇佐見陶子の古美術ミステリ『狐罠』の次作。蓮丈那智フィールドファイルの『凶笑面』ミクニがあそこでああなったやつはコレやったんやなぁ、としみじみつながっています。八咫烏魔境、贋作三角縁神獣鏡を中心にかなり大風呂敷でおもしろかったです。いくつかひっかかるのがなぜ村山槐多にしたんかとか、悪党のアルコール過剰摂取させて車にのせて事故をおこさせる手口ばっかりで、確かにものすごく手軽で現実味があるが、ワンパターンすぎるとか、あと猫のガスパールが魔猫すぎるとか(笑)。とにかく、ミクニはちらカメオですが那智、雅蘭堂やその他北森キャラがたくさんでてきてかなりアベンジャーズみたいな(笑)感じ。
おもろかったです。もっそい三角縁神獣鏡が作りたくなってきました(贋作ではなくて工作です)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2016年9月15日
読了日 : 2016年9月15日
本棚登録日 : 2016年8月29日

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