3人の皇帝が相次いで立ち消えて行った後、ヴェスパシアヌス帝が出てきた巻。今までの混乱を解決すべく、飛びぬけた才能があったわけでもなく、一般的な常識を兼ね備えた、でもどこか愛嬌のある皇帝がローマの再建に乗り出す。
内戦を収めローマ皇帝としての責務を果たすと同時に、各地で起こっていた反乱も平定していく。ガリアの反乱はあぁまたゲルマンか、と思うところもあったが、ユダヤ戦役は今まで起こった戦役とは一戦を画し、宗教対立という現代にもつながる原因が潜むところはいろいろ気づかされるところがあった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2012年12月31日
- 読了日 : 2012年12月31日
- 本棚登録日 : 2012年12月19日
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