道誉なり 下巻 (中公文庫 き 17-5)

著者 :
  • 中央公論新社 (1999年2月1日発売)
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本棚登録 : 262
感想 : 20
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2009.11.21なんばOCATのBOOK RANKINGにて購入。

上巻から続く説明不足について、解説で言及されていて納得してしまった。

『「ばさら者を描くには、書き方そのものもばさらであって良いのではないか」―北方謙三はそう思ったのではあるまいか。』

確かに、この時代のことを司馬遼太郎氏のような描き方で描けば、大変難解で、分かりにくいものとなる。

それを、年号も使わずに描いている筆者はやはり見事なのだろうか?

しかし、説明不足な所は否めず、筆者の手法が成功したともいえないであろう。

個人的には楽しめたが、ある程度歴史に詳しくないと読めない小説であろう。

ただ、佐々木道誉と尊氏・義詮の関係は熱いもので、読者を引き込む。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文庫
感想投稿日 : 2009年11月21日
読了日 : 2009年11月21日
本棚登録日 : 2009年11月21日

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