シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫 C ま 1-1)

著者 :
  • 宝島社 (2009年6月5日発売)
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感想 : 120
4

こぉわぁぁぁぁ〜!!
ギンコ、こぉわぁぁぁぁ!!
ヒグマ三作品目にして、最強に怖かった。
本を読んでるだけなのに、軽くパニックになった。
私が道民だったら、もう全てを投げ出し引っ越ししちゃいそうな勢い。
まさに、解説の作家さんが書いてる状態。
『九州はツキノワグマすら絶滅』っていうのを、ネットで何度も確認しながら読んだ。
マンションの上階だけど、ベランダの窓の外にヒグマが居そうで、夜相当怖くて眠れない眠れない。
何がって、あり得る恐怖だから。
実際、ちょっとネットで調べたら、事実として同様の事柄が沢山出てくるから。
三毛別然り、福岡大ワンゲル部然り。
ロシアの母親に電話しながら然り、数年前の秋田のクマ牧場然り…。
自然では当たり前かもしれない、生きながら時間をかけて食べられる恐怖。
その呻き声を聞き続ける恐怖。
助かっても、手術痕とかと違って生々しく残るであろう傷跡と、心的外傷後ストレス障害。
あぁ、もう、本当怖い。

物語の途中で出てくる、シャトゥーンの性質の一つ一つが、恐ろしい方向に回収されて行って、物語を読みながら耐えられなくなりそうになった。

西が高橋と追わなければ、手負いにならなければ、車は無傷で食べ物も着いたかもしれないけど、床下に遺体が埋まってたら、もしかしたら遅かれ早かれ狙われたかもしれないし。
あぁ、もうほんと、こぉわぁぁぁぁ!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年2月12日
読了日 : 2014年2月12日
本棚登録日 : 2014年2月11日

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