レビュー by junduiaさん
人並み外れて美しく生まれてしまった七竈。でも彼女が望んでいることは
人並みな母親からの愛情であり、恋愛であり、人生。
美しい高校生に成長しても、自意識過剰になるでもなく、手軽な恋愛に逃げるでもなく、
悲劇のヒロインにも、人気者の「いい子」になるでもなく。
まだ母の愛情を心から欲し、趣味の鉄道に没頭したりする子供らしさ・純粋さが
そこここに見え隠れ、いっしょうけんめいに生きる姿を素直に見守ってあげたくなりました。
そんな七竈の母親も、自分の母親の生きざまが強く影響して今のような姿になった――
母と娘という関係は、親子であるとともに「おんな同士」なんだと考えさせられました。
ときどき現れる、ペットの犬からの視点の描写がやさしく、
美しいが少し(否、かなり)変わった七竈の言動も謎めいていて心惹かれます。
読み終わった後、もう一度、このカバーイラストをちゃんと見てみてください。
なんてよくできたイラストなんだろう、と実感します。
(自分と同い年の女性の作品とは、思えません。)
レビュー登録日 : 2012年02月10日
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