グラウンド・ゼロがくれた希望 (扶桑社文庫 つ 5-1)

著者 :
  • 扶桑社 (2009年6月27日発売)
4.11
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本棚登録 : 48
感想 : 8

9.11のテロの実体験を読むのは、そういえば初めてかも。よくアメリカの9.11と日本の3.11は比較されるけど、日本の大震災は日本人にとってある程度予測でき、覚悟もできることだ。でもアメリカのあのテロは全く質の違うものなんだということをしみじみ感じました。
全く予測もせず、心配もしていなかった大災害に突然見舞われる。しかもテロのターゲットとして。そのことが、「自由の国」「民主主義の国」を標榜するアメリカ人にどれほどの影響を与えたのか、初めて肌で感じた気がしました。だからって報復が許されるわけではないけれど、本当にあの時は、アメリカ人にとって天地がひっくり返る思いだったんだろうなぁ。
信じていたものがひっくり返ったとき、人はこんなにもたやすく怒りをあらわにできるものなんだと、ちょっと怖い気持ちになりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アメリカ論
感想投稿日 : 2012年12月6日
読了日 : 2012年12月6日
本棚登録日 : 2012年12月4日

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