夫婦の一日

著者 :
  • 新潮社 (1997年9月1日発売)
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感想 : 3
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「夫婦の一日・授賞式の夜・ある通夜・六十歳の男・日本の聖女」の5つの短篇集からなっています。
老いや迫り来る死を見つめた「夫婦の一日」は、病気を気遣う順子夫人そしてお二人の夫婦関係を思わせます。遠藤順子の「夫の宿題」や「千の風にいやされて(新井満・佐保美恵子)」での対談を読んでいた私は、とても胸が熱くなりました。

「授賞式の夜・ある通夜・六十歳の男」も老いと死を見つめた作品です。

「日本の聖女」はキリスト教が日本に入ってきた時代の切支丹たちの話です。短いお話でしたが、私はこの時代に興味を覚えました。非常に考えさせられる話です。

簡単に読んでしまえる短篇集・・だけれど奥が深いです。

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感想投稿日 : 2006年11月17日
本棚登録日 : 2006年11月17日

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