黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房 (2009年2月1日発売)
3.30
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本棚登録 : 107
感想 : 22
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密売が絡む船乗りの冒険物。
主人公はヨットの好きな大学生・間嶋祐一。かっては高校でいずれはオリンピックと期待されていた超高校級スプリンター。
膝の怪我で選手としては再起不能になり、なんとなく時を過ごす。
大学入学後にタイ人の友人タオ達とばかをやったり、モーターボートで海へ出るのが楽しみだったのだが…
阪神大震災で両親と伯父一家を亡くし、呆然と半年が過ぎた。
行方の知れなかった友人・ドゥアンが死んでいたとわかり、にわかにきな臭い事情がわかってくる。
外国帰りの日本人探偵・古賀は、20年前には刑事だった。密告により陳を捕らえようと友人・高見の運転するクルーザーで大阪湾の受け渡し地点へ出たが、事故で高見は負傷。高見の婚約者は国を出て、彼はそれを追い、駆け落ちしたとも噂された。
半身不随の高見は所有するあけぼの丸で因縁の片を付けようと…?
男同士の友情や葛藤が描かれています。
著者は1967年神戸生まれ。神戸大学工学部卒。2007年「ヴィズ・ゼロ」でデビュー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(ヒーロー)
感想投稿日 : 2009年9月26日
読了日 : 2009年9月26日
本棚登録日 : 2009年9月26日

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