貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

  • 幻冬舎 (2014年7月24日発売)
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感想 : 321
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噂に高いアラフォー女子エッセイ。
強烈なタイトルに惹かれて読みました。

ジェーン・スーさんて、この本の紹介を知るまでは存じ上げず、最初は外国人かと思ったという。
ラジオで身の上相談もしていたりする人なんですね。

キャリアも小金もあるような年代になって、女子と言わないでもいいだろう、といったところ。
一方では、揺れ動く気持ちもあると、ちらっと書いてあります。
女子会、流行ってますね。
この場合、年齢は関係ないのでしょう。
女子という言い方が若ぶっているなら、それはどうなのかという視線も向けられるだろうけど、ホントはどうでもいいような気も‥

「30代は青年期と中年期の間」というのは、わかります。
まだ若さも十分あるけど、本当に若いのとは違う。
成熟へ向かいつつあるけど、まだ落ち着いてはいない。
大きく揺れ動く時期なんですよね。
仕事を頑張っていても評価には限界があるかもしれない。いつの間にか年をとってしまいそう‥?
普通に続くように見えて、実はいつなんどき人生がどっちへ転ぶかわからない。大逆転もありうる、と。
だから色々な迷いでもやもやするときに思うこと‥
ぴたっとはまる人もいるのでは。

24歳でお母さんをなくされて、父と直接向かい合うと緩衝材がなくて衝突してしまう。
それも、だんだん互いに上手く距離をとるようになると。
こういう話はわかりますね。こちらは高齢化社会の一員という感覚で生きているため、既にもっと枯れているかなぁ‥
頑張って生きてきて今になったんだから、それでけっこう。
周りを見ても、じつは~人生いくつになっても何が起こるかわからない、という気がします。

ニッセンの話とか、ピンクと和解する話とか、そうそう、なるほどね、と。
はっきり書いてあっても、意地悪すぎないのが良かったです。
ニヤッとするような話も多いけど、予想よりも濃くてまじめ。
真剣に働いている人の熱っぽさと重さを感じました。
働き盛りの頼もしいお姐さんという印象☆

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論・エッセイ
感想投稿日 : 2015年8月14日
読了日 : 2015年6月24日
本棚登録日 : 2015年6月24日

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