「冷血」を書き上げて、カポーティはもう書けなくなってしまったんだなと感じた。未完である以上、ここに載っている三つの章だけから彼が何を書きたかったのか推測することは不可能なんですが、ある意味ではもう彼にとって「作家になること」は叶えられてしまった祈りだったのかもしれないと思った。人間の堕落、欲望、孤独が痛いほど感じられる一冊だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年4月24日
- 読了日 : 2011年4月24日
- 本棚登録日 : 2011年4月24日
みんなの感想をみる