★★★☆☆
謎の人物によって集められた4人のマジシャンが、マジックを使って大掛かりな犯罪を決行。阻止しよとするFBIやインターポール、手品の種明かしの名手らと対決する。
4人のマジシャンたちは見た目からして個性的でわかりやすい。
ジェシー・アイゼンバーグとウディ・ハレルソンはゾンビものコメディの佳作『ゾンビランド』でも共演しており、このキャスティングを見ただけでもワクワクしてくる。
劇中では大規模でド派手なマジックが次々に展開されて、見ていて単純に楽しい。
だが、結局映画の中の出来事なのでいくら不思議なことが起きても「映画だから」「CGだから」という考えが頭をよぎってしまうのはどうしようもない。
マジックの派手派手なところより、種明かしに主眼を置いて観客に「なるほど」と思わせるような構成にもできたかもしれない。
ケイパーもの(チームで犯罪を行うタイプの映画。『オーシャンズ11』など)のように犯罪計画の準備段階を細かく見せていき、加えてチーム内での信頼関係の確立の過程を丁寧に描くという方法もあるが、そうするにはマジックの内容も全体のストーリー展開も大雑把すぎる。
4人のマジシャンは招待状であるカードを受け取っただけでなぜ集まったのか?、そして謎の人物はなぜ彼ら4人を選んだのか。
捜査官が彼らの逮捕に血道を上げるのにはどんなバックグラウンドが関係しているのか。
それぞれの動機が提示されないので僕としてはどちら側にも感情移入できなかった。
前述した2人意外にもマーク・ラファロ、モーガン・フリーマン、マイケル・ケインなど芸達者な人たちが出演している。
続編が予定されているそうなので、今度は、よりケイパーものとしての完成度を上げる方向での進化を期待する。
- 感想投稿日 : 2014年10月12日
- 読了日 : 2014年10月12日
- 本棚登録日 : 2014年10月12日
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