人質の朗読会

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年2月1日発売)
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本棚登録 : 3521
感想 : 659
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テロ事件の人質という状況下で、たぶん心のどこかに死を意識しながら、8人それぞれが朗読する創作(あるいは実話?)を集めた短編集。この設定が秀逸。
どのストーリーも決して明るくキラキラしたものではなく、どこかもの悲しい雰囲気が漂う中、でも彼らがしっかりと生きてきた証のような素敵なエピソードがちりばめられる。
お気に入りは「花束」と「やまびこビスケット」。地味に毎日を生きる年配者が、やはり地味に生きる若者の心を静かに動かすところがいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: もう1度読みたい小説
感想投稿日 : 2014年4月20日
読了日 : 2014年4月19日
本棚登録日 : 2014年4月13日

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