手紙 (文春文庫 ひ 13-6)

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年10月6日発売)
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【さらっと】
さて、
「秘密」でさらっと被害者と加害者、
被害者家族と加害者家族と・・・。
もう、
うろ覚えですよ。。。
と、
「虚ろな十字架」で死刑ってどうなのって書かれてて、
こちら、
「手紙」では加害者家族というか兄弟がメインになります!



「秘密」はやや違うね。
本筋はファンタジーな恋愛ものですからね笑
「虚ろな十字架」も響くけどそうでもなかったが、
「手紙」ですな。
刺さってるかも!
問題は、
解説なんですよ!
解説を書いてる「井上夢人」さんの言葉がやばたん!
これ、
解説から読んでもいいし、
後で知ってびびってもいいです!
なにって、
「ジョン・レノン」の話なんですよ!
なんだろう、
敵は見えないけど「嫌悪感」ってやつなんでしょうか?

【あらすじ】
兄は昔引っ越しの仕事をしてて、
お金持ちな家を知っていた!
と、
ある時に弟の学費を捻出したいけど、どうにもならなくって、
そのお金持ちな家に強盗に行きました!
したら、
失敗して家主に見つかり、うっかり殺しちゃったら強盗殺人でお縄ですな!



兄は弟に手紙を書き、
返信が唯一の楽しみで生きていく!
一方、
弟は兄が強盗殺人犯っていう呪いを受けながら生きていく!
音楽も、
恋愛も、
仕事も、
子育てだってなんだって「強盗殺人犯の弟」っていう呪いはつき纏ってくる!
そして、
全部をぶっちゃけて兄との縁を断つ!
しかし、
被害者の息子に弟は会いに行くことに。。。
兄が殺した女性の息子に会いに行くことに!
そこで手紙の存在を知る。
もう1つの手紙のことも!


最後どうなると思いますか?
会うんですよ。
兄と弟は。
いつだと思いますか?
どこでだと思いますか?
秘密です!
手紙を読んでください。
【感想】
叫ぶ結末に感動と共感した「容疑者Xの献身」とは、
真逆な結末ですが叫びたくなったかぐりんがいます。

僕の右手にもイマジンブレイカーがありますように笑
つか、
弟と妹がいるんですかぐりんにわ。
こういう、
兄弟にはなれないなぁ。。。
もう、
完全に無関心だもんなぁ。。。
断ち切れる縁があったのが救いなんじゃないのか?
僕たちには切る縁すらない。
いわゆる、
仲が良いからケンカできる的な。


本人を目の前にしたらさすがに躊躇するかな?
でも、
殺人犯の弟でしょう?
本人じゃないなら気にしないね。
でも、
世間というか世界はそうでもないんでしょうね。
ユミルの民ですいませんってことでしょう?
知り合いに、
「殺人以外は何でもやった」っていう人もいるけど、
普通につきあってるなぁ。。。


そうそう!
占に来るお客さんってだいたいが女性なのよ!
男性が来るの珍しくって、
男性のお客の半分くらいは同業者のスパイか、
勉強させてくださいってくる人か、
スピリチュアルにはまってる人なんですよ。
他にも、
ふらっとはいってみたとか、
知り合いに勧めらててとか、
いるけど、
怖かったのが嘘か本当か「やってきた」んです!
って、
懺悔に来た人がいままでに1名いました。
さすがに、
怖かったけど占い師なんでね、占ってましたけど、怖かったけど、
話してたら普通で、普通に占って帰しましたが、どうなったんだろうあの後?



そんなに犯罪者ってダメ?
穢多非人とかももダメ?
酷い人だと、
中国人とか韓国人ってだけで差別するよね?
なんででしょう?
いわゆる、
「嫌悪感」なんでしょうか?
「生理的にくる嫌悪感」に人間は勝てないのでしょうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 良書
感想投稿日 : 2017年5月18日
読了日 : 2017年5月18日
本棚登録日 : 2017年5月15日

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