中畑智江 短歌 水に春しんしん映るこの朝をa painというタイトルにする 君という海をゆくとき一粒のさみしい貝であろうなわれは 五分毎に噴水されて傍のわれらも五分毎におどろく 伸び上がる水を捕らえて飲み干せる少年たちに微熱の五月 ああ今日は雨の月曜<水玉のお涼>と名付けた傘を取り出す わたくしが育てるゆえにわたくし化していく子ども雨降り嫌い 生と死を量る二つの手のひらに同じ白さで雪は降りくる 返歌 雪が降るあなたが来れば四つの手かまくら造り広さ測ろう
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
短歌
- 感想投稿日 : 2016年12月15日
- 読了日 : 2016年12月15日
- 本棚登録日 : 2016年12月15日
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