同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15)

著者 :
  • 書肆侃侃房 (2014年9月15日発売)
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 1
5

中畑智江 短歌 水に春しんしん映るこの朝をa painというタイトルにする 君という海をゆくとき一粒のさみしい貝であろうなわれは 五分毎に噴水されて傍のわれらも五分毎におどろく 伸び上がる水を捕らえて飲み干せる少年たちに微熱の五月 ああ今日は雨の月曜<水玉のお涼>と名付けた傘を取り出す わたくしが育てるゆえにわたくし化していく子ども雨降り嫌い 生と死を量る二つの手のひらに同じ白さで雪は降りくる 返歌 雪が降るあなたが来れば四つの手かまくら造り広さ測ろう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 短歌
感想投稿日 : 2016年12月15日
読了日 : 2016年12月15日
本棚登録日 : 2016年12月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする