P&G式伝える技術徹底する力: コミュニケーションが170年の成長を支える (朝日新書 274)

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  • 朝日新聞出版 (2011年1月1日発売)
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P&Gにおけるコミュニケーションとは、そもそも「何をしているべきか」を明確にすることから始まり、そして「何を伝え」さらに、どう「徹底するか」。P&Gは社員の「コミュニケーション力」を高めることでマーケットでの成功を実現し成長を続けているのです。

おわりにより・・・コミュニケーション力は、強力な企業文化を築きます、企業が成功するには、それぞれの文化をどれだけ明確に、説得力のあるものとして創り上げることができるかにかかっているのではないでしょうか。そのためには、なによりも徹底して繰り返し行うこと、信じることが鍵となります。どんな簡単なことでも、ただ一度のコミュニケーションで伝わり、創られることは絶対にありません。信じることをあきらめないから、光が見えてくるのです。
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伝える技術、徹底する力は、成功を実現し成長を続けるための手段に過ぎない。伝えなければならないこと、徹底しなければならないことがなければ、どんなに伝える技術や徹底する力があっても、成功と実現し成長を続けることはできない。伝える技術、徹底する力をつける前に伝えなければならない企業文化がなければならない。それがない企業は、巨大になればなるほど脆弱になっていく。
P&Gでは、すべての書類に「目的」の記述をしているそうである。「すべての活動には目的があるべき」「目的を達成する活動だけを行うべき」という目的へのこだわりを徹底することによって、強力な企業文化が築かれていると言っても過言ではないだろう。
P&Gの合言葉は「消費者がボス(Consumer is Boss)」「すべては消費者のために」。この考え方を徹底していることが、あらゆる業務の方向を決定づけるガイドとして使われているそうである。このブレないガイドこそが、ベクトルを合わせ強力な行動力を発揮させるのだと思われる。

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感想投稿日 : 2013年4月23日
読了日 : 2011年2月4日
本棚登録日 : 2013年4月23日

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