魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年11月14日発売)
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本棚登録 : 3660
感想 : 254
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 保呂草潤平は、各務亜樹良と名乗る女性から「フランスから帰国した画家が持つという短剣を盗め」と依頼される。その画家の娘でエアロバティックス・チームのパイロットである関根杏奈は、小鳥遊練無にとって高校先輩だった。フライト・シューのチケットを手に入れた一行は会場のサーキットに到着したのだが…

 Vシリーズもついに5巻目にあたる『魔剣天翔』に突入しましたよ!今回、回想をする登場人物は、香久山紫子こと、しこちゃんかな?ようやくスピード感が出てきました。徐々に本性を現す登場人物たちにも活き活きと動き出しそうな気配がする.このタイトルから推察すると、魔剣は、搭載されている?

 本作には、保呂草の暗躍を追うというスリルを味わうことができる本編の陰で、杏奈に寄せる練無の思いが切ない物語が描かれ、躍動と静止、大人の事情と若さの清らかさを対比するように振幅させながら飛行する。一つひとつ発見される謎は互いに矛盾し、紅子が登場する舞台を整えるのであった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・小説(エッセー・対談)
感想投稿日 : 2016年5月28日
読了日 : 2016年5月16日
本棚登録日 : 2016年5月28日

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