保呂草潤平は、各務亜樹良と名乗る女性から「フランスから帰国した画家が持つという短剣を盗め」と依頼される。その画家の娘でエアロバティックス・チームのパイロットである関根杏奈は、小鳥遊練無にとって高校先輩だった。フライト・シューのチケットを手に入れた一行は会場のサーキットに到着したのだが…
Vシリーズもついに5巻目にあたる『魔剣天翔』に突入しましたよ!今回、回想をする登場人物は、香久山紫子こと、しこちゃんかな?ようやくスピード感が出てきました。徐々に本性を現す登場人物たちにも活き活きと動き出しそうな気配がする.このタイトルから推察すると、魔剣は、搭載されている?
本作には、保呂草の暗躍を追うというスリルを味わうことができる本編の陰で、杏奈に寄せる練無の思いが切ない物語が描かれ、躍動と静止、大人の事情と若さの清らかさを対比するように振幅させながら飛行する。一つひとつ発見される謎は互いに矛盾し、紅子が登場する舞台を整えるのであった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・小説(エッセー・対談)
- 感想投稿日 : 2016年5月28日
- 読了日 : 2016年5月16日
- 本棚登録日 : 2016年5月28日
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