デザインオフィスnendoを率いる佐藤オオキさんによる本ですが、テーマは、デザインの話だけではなく仕事全般で、特に複数のテーマを迅速かつ高い品質を保ちながらやり遂げるための心構えと手法について書かれています。
実際に多くのプロジェクトを斬新なコンセプトとアイディアで成功に導いてきた佐藤さんの言葉は、論理を越えた説得力があります。そして、そこにはデザイナーとしての資質よりも「人間として仕事に対してどのように向かい合えば良いのか」という問いに対する回答があります。デザイナーの卵だけでなく、多くのビジネスパーソンに薦められる良書で、特に、これから起業しようとする人には役立つと思います。
デザイナーの仕事に限らず、相手に喜んでもらえなければ、仕事は増えないですよね。良い仕事をすれば、依頼者が他の人にすすめてくれることもあるでしょう。特にデザインの仕事は、依頼者の先にエンドユーザーがいるので、依頼者が望んでいることの先にあるニーズを探り出したり、エンドユーザーさえ気づいていないニーズ(新たなエンドユーザーの創造)を発掘することが究極のデザインなのです。
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- 感想投稿日 : 2017年2月18日
- 読了日 : 2017年2月18日
- 本棚登録日 : 2017年2月18日
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