いわゆる「最近の若者」に
・精神的に傷つきやすい
・プライベートでは元気なのに、仕事となると無気力
・ネットの世界に引きこもる
・想像力が欠如している(ex.筑紫哲也氏の死を喜ぶ2chの書き込み)
といったような特徴が見られ、だからこそ若者が嫌いだと主張する本。タイトルからも分かる通り、かなり感情的な内容。
中には確かに共感できるものもある。特に筑紫氏が死んで「メシウマ」と書く行為は醜悪だった。死んだ人が誰であれ「死屍に鞭打つ」のは日本人にそぐわない行為だと思っているので。
でも「統計的な裏付けあるのか」、「若者に対する偏見ではないのか」という批判に対して「印象論でも事実だからいいじゃないか」と開き直る様は見苦しい。自分の見聞きした範囲内だけで「今の若者はこんなにダメな連中だ!」という著者の主張に説得力はない。
この人は主にネット上のナショナリズムの高揚を批判したり、9条擁護を主張したりすることから、リベラル派のはずなのに、若者観は「最近の若者は情けない」、「自分の若い頃はもっとマシだった」と悪い意味で保守的。年をとるとこうなるものなのか…
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2011年6月18日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年6月18日
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