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手元にある本の個人的なメモ用。 レビューにはまるで使えないと思います。 ※始めたばかりなので更新中
レビュー by kana0705さん
今一般的に販売されている新編よりも、旧仮名原本の方が何倍も作品の魅力が感じられると思いますので、そちらの感想になります。
(どうしても旧仮名原本のものが見つからなかったもので…私の探し方が悪いのでしょうが)
宮沢賢治と言えばこれ、でしょう。
とにかく文体が綺麗。読まなくても眺めているだけで胸がいっぱいになります。
現代仮名づかいのものが悪いというわけではないのですが、本当に宮沢賢治の日本語の綺麗さを味わいたいのなら、是非とも図書館で古い全集などを探してみて欲しいです。
ほとんど読めないような漢字がたくさん出てきますが、また旧漢字の美しいこと…辞書を引くのも楽しいです。
原本はカムパネルラが川に落ちてしまった、というシーンが冒頭にあります。
ですので新編とラストが全然違います。
私は最初に新編から読んでいましたが、「全然違う話じゃないの!」と衝撃でした。
どちらも好きですが、やはり原本の方が終わり方としてしっくりきますね。
新編の方の最後の最後でまさか…そうかだからカムパネルラは…!みたいな衝撃も印象的でしたけども。インパクトあります。
ですが原本の博士とのやり取りは堪りません。
宮沢賢治の口語がとにかく好きなので、こういった文体が好きな方はどっぷりハマれると思います。
逆に苦手な方は全く良さが分からないかもしれません。
あまりにも「普通こんな喋り方しないだろ」って感じなので…たぶん当時だってこんなコテコテの喋り方はしないでしょう…
銀河を走る鉄道、その中を旅するジョヴァンニとカムパネルラ。
美しい情景の物語の中にずっと漂っている冷たくて切ない空気は、やはりこの「死」という香りなのかもしれません。
どうしてか全体を通して薄暗いんですよね。
キラキラして、美しくて綺麗で、でもやはりどこか暗い。
その儚さこそが銀河鉄道の夜なのかもしれません。
悪い奴をやっつけるわけではありませんし、成長物語というわけでもありません。
それでも、ささいな出来事と、奇妙な人達との出会いが折り重なり、壮大なスケールでありながら、ポケットの中に収まるような、そんな美しいお話だと思います。
あまりにも好きすぎるので全く客観的なレビューができていませんが、文句なしの星五つです。
まず読んでみることをおすすめします。
レビュー登録日 : 2012年01月14日
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