大正時代から2015年の建替の為の取壊しまでの100年弱の歴史の中の様々な立場の人たちの体験を「点」としそれが歴史の「線」となっています。それぞれの視点から東京會舘への思入れがひとつひとつ感動を呼ぶ傑作でした。文調も暖かくほんわか癒しを感じさせつつ涙を誘います。名物の會舘フィズ、プルニエの舌平目やロッシニのコンソメスープを今すぐ味わいたい!と読者に思わせるある意味全く新しい角度のグルメ書籍の側面も感じる作品。おすすめです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年7月2日
- 読了日 : 2017年7月2日
- 本棚登録日 : 2017年7月2日
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