悪の教典 上 (文春文庫 き 35-1)

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  • 文藝春秋 (2012年8月3日発売)
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おまえは、頭が良い。俺が今までに見てきた、どんな生徒よりもな。だったら、わかるだろう?こういう風にしたら、人は傷つくんだと。、こんなことを言ったら、人ら悲しむだろう。こういう行動を取ったら、人は心に重荷をしょうだろう、そういうことをな、おまえに、真剣に考えて欲しいんだ。

学者というものは、無自覚なまま性善説に立っているために、悪意を持って騙そうとする相手に対しては、カモ以外の何物でも無いのだ。

両親に助けを求めれば、何とかしてくれるだろうが、葛原教諭が罰せられることもない中途半端な結末では、面白くない。聖司は、自力で解決しようと決意した。→マチルダ的。

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感想投稿日 : 2016年12月25日
読了日 : 2016年12月25日
本棚登録日 : 2016年12月25日

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