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ミステリーが中心。だが色々なものに興味あり。
レビュー by かなたんさん
中村さんのデビュー作。
面白かった!
これは、色々と妄想しながら読む人にはたまらない作品だ。
主人公はなぜ姉さんに拾われ、なぜ本名を語らず、ただ流されるように生きているのか。
終盤で明らかになるかと思ったら、まったく語られず。
思わせぶりな描写はたくさんあるものの、確信に至るほどではないというさじ加減。
これが、妄想を刺激するのだ。
生い立ちが語られないことで、色々と想像しながら読むことができる楽しさもあるけど、本作の魅力はそれだけではない。
不思議少女の魅力だ。
深夜のガソリンスタンドでバイトをしている主人公に送った、ラブレター《招待状》――その文章が可愛いこと!
手紙を読んでいるだけなのに、まるでそこに少女がいるかのように錯覚するほど、生きた文章なのだ。
こういう趣向の作品もいいなあ。
妄想しながら読むのが好きな人におすすめな本。
ぜひ。
レビュー登録日 : 2010年05月28日
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