ポーの一族 (3) (小学館文庫 はA 13)

著者 :
  • 小学館 (1998年7月17日発売)
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本棚登録 : 1484
感想 : 77
5

ミステリ仕立ての3巻。
エドガーやアランが死ぬまでなんだけど、今までのストーリーを拾って、かつミステリにしてるのが凄い。
結局、エドガーは自分の血筋の人の近くにいたかったんだね。
ずっと側にいる。
人間に一番戻りたかったんだろうな。
時に冷酷だけど、それは彼が人間に嫉妬してるからかもしれない。

僕はこの巻のロビンとキリアンの話が大好きだ。
エドガーが言うんだ。


ぼくたちは
あまり
いそがなかったよ

彼がもう
天使を
信じて
ないことを
おそれて
いたし…

…そして

おそくきすぎた

「ねえ
世の中には
すこしばかり
神経が細いために
育たない子どもが
たしかに
いるんだよ

彼はずっとずっと」

天使を
信じて
待ってた
のにね…


そうだ、僕がそうなんだって思った。
僕はたしかに死んでいるハズなんだ。
育たなかった子どもなんだって。

優しく
悲しく
そして真実の言葉

ミステリとしても傑作だ。

好きで好きで仕方ない。
読むべき漫画だと思うんだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2011年1月2日
読了日 : 2011年1月2日
本棚登録日 : 2010年12月31日

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