面白かった
僕は蘭花の気持ちも留理恵の気持ちもわかる
蘭花みたいに恋に溺れたことは何度もあった
愛しさ故の嫉妬
好きな人から離れない他の女
このストーリーは現実に近い
こういうことも絶対にある
留理恵だって
僕は一番にはなれない人間だと思ったことがある
親友って言葉に縛られたことも
どうして女には男でしか埋められない何かがあるのだろうと
女友達では駄目なのだろうと思った
こちらも現実だ
蘭花は星近が好きだったんじゃない
星近を好きな自分が好きで酔っていた
そして留理恵は友達にランク付けできないことをわからなかった
どちらも経験がある
これは現実だ
深月ちゃんは良くなってるね
もともと繊細な話を書く人だったけど
醜さを見ようとして
でも目をそらしてしまう文章だった
今は醜さの中にも美しさがあると知ってる文章がある
目をそらさない
一樹にも近いけど違って
湊かなえにも近いけど違う
嶽本野ばらにも近いけど違う
深月ちゃんらしい文章ができてきてて嬉しい
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代ノベルス
- 感想投稿日 : 2014年12月19日
- 読了日 : 2014年12月19日
- 本棚登録日 : 2014年12月19日
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