世界史の中で金融に関する話を抜き出した本。
前半はお金の成り立ちから始まって中世、近代と流れる中で大きな出来事を取り上げてる内容。
中盤で戦争と絡む部分は日本に関する話が多くなり、一般的な話と違った世界観を感じ、また、戦争と金融の密接な関係が描かれている。
最終章は投資理論の展開となっており、複雑怪奇になった現代の金融の理論的背景の解説となっている。
雑誌に連載、寄稿したものを基にしてるので、全体的に小話の集まりといった印象。
小話として容量が膨らまない話は取り上げられていないようで前半部分は金融の世界史と言うには物足りないが、副題にもある通り戦争と株式市場を巡る話はかなり具体的に書かれててとても興味深かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史・近代史
- 感想投稿日 : 2017年3月31日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年3月31日
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