箱庭図書館

著者 :
  • 集英社 (2011年3月25日発売)
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感想 : 605
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「箱庭図書館」
読者のボツ作品をリメイク。


読者のボツネタを乙一がリメイクする。ヤクルトで野村監督が、やっていたことを、小説で乙一がするというスタンス。どうりで乙一作品は、怖い/どろどろ/忘れらせないぞっとさ、があるって言われていたけど、かなりマイルドな訳ですね。これくらいの緩さから入るのが、丁度良い。


□小説のつくり方
小説家になった男の理由で、オチをつける。
□コンビニ日和
コンビニからしたらたまったもんじゃない一日を描いたコメディ強め。店長も小悪党だから、コンビニからしたらたまったもんじゃない。
□青春絶縁体
名前は、気に入った。文芸部に入った僕(高校生)と文芸部先輩の物語。小学生の頃に書いた小説を起因とした青春風味あるほわっとした終わり方。
□ワンダーランド
ある事件を見た少年の物語。ワンダーに相応しいちょっと変わった雰囲気。
□王国の旗
登場した段階でいきなり恋人がいる主人公。乙一作品にはあんまり無い模様。
□ホワイトステップ
積雪メッセージをリメイク。自分の作風に似ている設定であり、リメイクへの欲求は最初は湧かなかった模様。


どれも強い印象は残らなかった。 かなり薄め。これで乙一に免疫がついたとは言えないなw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年5月30日
読了日 : 2017年5月30日
本棚登録日 : 2017年5月30日

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