俺って、心の冷たい人間なのかも知れない。
実は…泣けなかった。
勿論、登場人物を妻や娘や両親に置き換えて、あるいは自分に置き換えて読んでいるので、心に刺さるものがたくさんあって、切なさとか憤りとか、いざその場になったらどうなるんだろうとか…考えさせられることはたくさんあった。
考えた内容は、自分の内面深いことなので割愛するけど、布団の中でも電車の中でも、自分が誰かが死ぬことについて、結論の出ないことを考えた。
でも、泣けなかった、本文では。
実は…あとがきで泣いた。
重松さんほどの書き手が心をこめて書いた小説よりも、体験した事実を荒削りな言葉でつづったことの方が衝撃が強いこともあるんやなと。
俺も、体験すればこの本の評価が変わるのだろう。
出来ればその日を体験したくないけど。
でも、絶対その日はやってくるんだけど。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本小説
- 感想投稿日 : 2015年11月11日
- 読了日 : 2015年11月11日
- 本棚登録日 : 2015年10月31日
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