高校生の時に恋愛小説をとにかく貪るようにして読んでいた時季があって、その時に初めて文春文庫で読んだ。
さっぱりとして可愛いく感じた表紙と、最高の恋愛小説という評判に胸を高鳴らせて読んだのを覚えてる。
でも正直高校生の時の自分がこの小説に対してどんな感想を細かく持ったのかまでは覚えてないのだけど、
これが最高の恋愛小説??
なんか大人な恋すぎてわかんないな・・・ぐらいな気持ちだった気がする。
あれから10年くらい経って、今また読み返したら最高の恋愛小説だと仰々しく言う感じではないけど、でもこの小説にはいくつになっても人が恋する気持ちってきっと変わらないんだ・・・と言う思いがじんわりと胸に広がって、
高校生の時20歳を過ぎたら凄く大人になるんだと漠然と思っていたあの日から、実は案外気持ちの上では大人になるってよく分からないんだなと思う気持ちが思い返されて、高校生の時にはよくわかんないやと感じた気持ちが、今はちょっと分かって切なくなってる自分がいることに気付いて、
自分も気持ちの上ではやっぱり高校生の時と比べると少し大人になったんだなと思った。
そう、だからきっとこの本は、一度若い時に読んでほしい。
そしてたっぷりと時間をあけてある時にふと読み返してみてほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2015
- 感想投稿日 : 2015年2月10日
- 読了日 : 2015年2月10日
- 本棚登録日 : 2015年2月10日
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