たゆたえども沈まず

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著者 : 原田マハ
小春ぴよりさん 2017   読み終わった 

ゴッホ激動の半生とそのゴッホを最後まで支え続けた弟テオと、ヨーロッパにジャポニズム旋風を巻き起こした林忠正の関係を書いた話。
ゴッホだけでなく前衛派と言われる画家達の絵が日本の浮世絵に影響を受けていたなんて全く知らなかった。
林さんの働きがなければゴッホ達の素晴らしい絵は無かったかも知れないと思うとなんとも言えない。
そして今で言えばゴッホと名前を出すだけであの画家ねーとすぐ分かる有名ぶりなのに、ゴッホの生きた時代は彼を全くもって認めなかった世の皮肉。
浮世絵も日本人からすればただの落書き程度が、ヨーロッパで認められた途端に高い価値があると言い出して、日本美術の素晴らしさを広めた林さんを逆賊扱いする皮肉。
時代の波と言うのは本当に人の力ではどうにもならない動きをするものだなとしみじみ思った。
この話を読んでからゴッホを見たら、きっとただ絵を見に行くよりもっともっと深く心に響く鑑賞になると思う。

レビュー投稿日
2017年10月29日
読了日
2017年10月27日
本棚登録日
2017年10月29日
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